【講師ver】No.11 じゅんの成長 ~講師として影響力を出したい!~

生徒満足度

 

はじめに

「生徒満足度」この言葉を聞いて私たちはどのような言葉で表すのだろうか。多くの人はその塾が客体側である生徒目線の「PRELEに居続ける理由」や「PRELEでどの様な成長を感じるか」などを考えてしまうのである。しかし、今回の目標を達成した私からすると、生徒がどのように感じるかではなく、講師がどのような価値を与えるかが重要であるという主体的な考え方が、「生徒満足度」に直結すると結論付けることとなった。そのように結論にづけるに至った経緯を実際のPDCAサイクルをもとに説明していく。

 

 

 

1.PLAN:計画

2月目標 担当外20人以上の口から「じゅんさん」という言葉を出させる

  目的 影響力強める→生徒満足度を上げるための話をする→生徒満足度が上がる

(実際に立てた行動目標)

〇2週目

・生徒一人一人がPRELEに対して何を求めているのかを知り、合った行動を考える

→普段の雑談の際にそれとなく「なんでPRELEはいったん」と聞いてみる(直接的)

→話題の中に面談の不満などそもそものPRELEのサービスがどうかを聞いてみる

→PRELEに入ってから私生活などの変化はあったのか→それに対する不満・解消法

 

〇3週目

・KPIの導入:目標を数値化し、その数値に至るまでの段階目標を作る

→「純さん」が出る条件をすべてあぶりだし、友達に伝える・担当講師に伝える・教室長に伝える の3パターンに振り分け、生徒が誰に伝えるかを想定して話すことを決める

→生徒一人一人が、担当外の講師とどれだけ仲良くなったらどれだけの話を聞ける状態になるかを段階的に考え、現状のその子に対して何の話が響くかを考える

 

〇4週目

生徒との会話の中で「この子は自分との関係値がどのぐらいに位置し、どのぐらいの影響力を与えることができるのか」を見定める → 段階にあった話を出してくるのみ

 

 

 

2.DO:実行

 

(実際に起こった結果・例 → これから考えられること)

 

生徒①

1週目:顔を合した際にでもとりあえずは挨拶だけ。職員室で留まることが少なく、すぐに自習室に行ってしまうほどの状態。櫻本との会話量も普段から少なくほぼ無思考での当たり障りのない会話や、表面上の悩みを解決するためだけのアドバイスしか与えていない

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2週目:顔を合した際に、常に共通の話題を振り続け、(生徒①)から話題を出すまでを基準として話しかけ続けた結果。ほかの講師よりも優先して「じゅんさん~」と自分の話を持ってくるようになる。

                   

3週目:普段から抱えていた、時間管理が自分で出来ないため、todoで建てている予定を全く無視した行動をしてしまうことと、予定以上に塾に残っているにもかかわらず、家に帰ってからでも教材を触り続け、最終的にこたつで寝おちしてしまう。という複数の問題点を共有することができた。

 

 

生徒②

1週目:話しはしたが会話が成り立たない程度であった。もともと自分があまり関わりにくいタイプだったが、会話の目的をもちながら遠回しに話しているのがバレバレで少し情報取りを警戒されているレベルであった。この反省から情報取りにおける段階分けの重要性を知る。

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2週目:とりあえず、情報を出してもらうということよりも生徒②のしゃべりやすい話題を振るようにし、「話を聞いてくれる人」「仲のいい友達のような人」になるための雑談を増やした。結果として生徒②の方からしゃべりかけてくれる機会が増え、担当への不満から勉強面で出来ない部分や志望校の話なども出してくれるようになった。

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3週目:行動計画などの必要性などを聞かれたりなど、「とりあえず(担当)さんの言うことを聞いておいた」という言葉の多さに気付く。そのことに瞬時に反応し、面談中の発言量の多さを聞くための会話をすると(生徒②):(担当)=2:8程になっていることにきづく。また、面談時間さえも1時間を超えることが多くあるという不満からも、その生徒が面談で伝えられていることを完全にシャットダウンし、その原因が1時間の集中が無理なことと、担当の伝えることの多さに気づいた。このことを直接担当講師にただ伝えるだけでなく、生徒②が話す時間を設けるなどをするように伝えると、つぎの面談での印象は少し変わっていたと伝えられた。

 

 

生徒③

1週目:もともとはたわいもない話だけができるような生徒であった。バレー部のキャプテンということもあって、塾に顔出す時間が非常に短く、塾での職員室での時間なども惜しむほどであった。また、講師との会話も基本的に全く生産性のないものばかりで、学習面の話を講師から聞き入れて実行に移している姿はなかった

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2週目:話す機会を作り、学習面というよりもその子の普段の悩みから受験への焦りなどの具体的な部分まで掘れるような会話をし続け、どのようなことを日ごろから考えているのかを聞き出すことができるようになる。「時間がない」という問題が出ているにもかかわらず、担当講師からは基本休憩の取り方などは全く指摘されない状態であったため、ごはんなどの時間を人基準で40分以上取ってしまっていることが多くなっていた。その部分を指摘し、「櫻本がいるときはご飯の時間を最大限に短くする」というルールを設け、無駄な時間を勉強に回すように仕向けた。

                   

3週目:ルール付けによって自分とあった際に確実に会話をするようになる。1週間たつとご飯の時間は結果的に15分で充分の状態になり、その分職員室で櫻本も含めた講師との会話が多くなった。したがって、todoの話や受験校の話、面談でのちょっとした不満や人間関係の話など、どのような話であっても振ってくれるようになった。

 

 

 

3.CHECK:評価

(行動の分析)

〇よかった行動

・生徒にあった話題の事前準備

生徒によっては自分から話題を出すのが苦手な子がいるため、その子たちに対しては事前にどのような話題を振ろうか考えておく。注意すべき点はいかにその子の趣味嗜好にあった話題から、todoの話や受験の話、日ごろの不満などにつなげていくかを様々なルートを考えないといけない。

(結果)

話すことのなかった子たちからの「この人は話しやすい人だ」という印象でしかなくなり、「勉強の話はしてこない」と錯覚さえ起こすほどである。

 

・先輩講師の行動の観察→まね

具体的なものとしては教室長の担当外に対しする「ルール設定」。副教室長の「とりあえず行動に移してから文句言え」という発言があげられる。それ以外にもシフト中どのような性格の子に対してどのようにしゃべりかけにいき、どの子とかかわりをもたせようとしているのかなどの、さまざまな行動はあった。しかし、顕著に目立った最初の二つの行動を参考にし、自分なりにアレンジした。「ルール設定」に関しては、櫻本がいるときはこのように行動しなさいといった絶対に喋る機会を作らせるようにし、関係性をよくするように仕向けた。「とりあえず行動してから文句言え」に関しては、一職員からのものいいには印象が悪すぎるので、「文句の原因は誰・どこにあるん?」と聞き返すようにした。

(結果)

「ルール設定」に関しては、関係性が深くなった櫻本からのアドバイスはしっかり聞くようになる。「文句」の問題はすべてを聞き入れ、ほとんどの子を自責の内容に持っていくように促し、納得させる。他責化しだした子にはしっかり理解している姿を見せつけ、文句をすべて聞き、すっきりさせてから自習室にもどらせることができていた

 

・生徒目線での考え方を理解して話す

生徒にとってどんな講師さんと話したいのかを事前にすべて考える。3週間目で特に注意したことの一例としては目線を離さずに話さないと信頼を得ることができないという部分。生徒が講師と話しているときに見ているのは常に目線であり、ToDoを書いている場面でしか目をそらさないということに気づかないといけなかった。そのため、信頼を勝ち取るべき生徒と話すときには全く時計を見るそぶりをせず、常に目を見て話すことによって自然と話しやすい講師という立場に上がっていくことは必然だと考える。

 

 

〇これはしてはダメ

・話の中心を自分においてしまう(例外あり)

ついついしてしまう自分語り。生徒が求めている答えに対して、明確なものを示そうと思うと自分がその時にはこのようにしたと言いがちになる。そのような言い方をすれば生徒が思うのは「~さんだったらできるけど、自分にはできるはずない」と現状の人間としての差に目線を向けられ、聞いても意味ないと考えられる。

(代替案)

「私が君なら」を多用する。生徒にとって自分の立場を知っていてくれているというのがアドバイスを聞き入れる条件となってくるので、アドバイスをしてあげたいというタイミングには基本的に否定の言葉は使わず、目線を合わせてからこちら基準の話をさも簡単なことのように説明する。

 

・担当講師への不満に反論

生徒が不満に思っているということは、その担当講師の行動言動が生徒満足度を下げているのは明確に示されているので否定することは絶対に許されない。

(代替案)

まずは共感を一番大事にする。そのあとに担当講師との関係性を円滑にする言葉としては「それってこうともとれるくない?」や「俺でもあえてそうゆう風に伝えちゃうかな~。けど、こう考えたうえでそうしゃべっちゃうんよ。ごめん」などと深い意味があることをにおわせつつ、違うとらえ方をしてしまっている自分に反省の意思を持たせることが重要。

 

 

 

4.ACTION:改善

 

(ここからの成長のために何が必要か・足りていない部分)

・教室全体としてみる力

生徒の成績を上げるとなった時に、担当生徒だけの成績ばかり見ていてもそう簡単には上がらない。担当生徒の周りの生徒はもちろん。その担当生徒がより意識を勉強に向けやすくなるよう関わらせるべき生徒を見つけながら、いろいろと交流の場を広げないといけない。 

 

 

・優先順位の判断

混雑時などにどのような生徒を優先して対処するのかなどもここから考えないといけない部分である。現状の考え方としては担当生徒第1・担当生徒の仲のいい生徒が第2・それ以外が第3とただ「自分を中心にした優先順位」でしゃべっていることが分かる。そのため基準を変えるとすると、「PRELEを中心にした優先順位」で考えないといけない。PRELEに対して生徒が何を求めているのかを常に考えながら、その価値を行動に移すと、ここからも生徒満足度は上がると考えられる

 

・担当生徒との関係性

教室全体の満足度を上げようと思ったときに最優先で上げないといけないのは担当生徒の満足度。しかし、ただ人として好かれ講師として頼られているからといってすべてが完成形ではないと考える。ここから考えないといけないのはその担当が自分の話したことを実践して、ほかの生徒にその行動を勧められるまでになれば、数々の生徒に影響力が出ると考えた。その為、ここからは面談で伝えるべきことを明確にし、すぐにでも実践できるような簡単な行動から行えるように面談を考えていかなくてはならないと考えた

 

・人間観察

これは感覚的なものにたよりがちではあるが、この職において絶対に必要な力である。生徒が今このような行動言動をしているのは、何かしらの背景がって、どのように考えているからだ。と瞬時に考えつけるようにしていかなくてはならない。そのためにはまず、PRELEで過ごす時間は常にその生徒が求める講師としてはなし、普段からどのようなことを考えているのかを感じ取れるようにならないといけないと感じた。

 

 

 

5.まとめ

 この1か月間の目標設定~実行までを通して、講師の理想とされる姿は対応する生徒によって変化させないといけないものであると感じた。もともと自分たちがPRELEに魅了された部分としては「自分を受け入れてくれる場所」「自分の常識を曲げられずに大学受験に合格させてもらえる場所」であったのだろうから、その部分をおろそかにしてしまうような指導法はご法度なのである。高校生という時期はどのような子であっても周りを意識し、それに合わせた行動をしないと焦燥感を感じてしまうような時期といわれる。そのような時期に教育をする立場としては、その生徒の考え方を常に尊重し、担当講師さんの基準に合わせないと考えてもらえるような教育方法をこれからも考えていかないといけない。そのようなことを考えると、まだまだすべきことは無数にあるので、日々思考し行動に移し反省し改善するというサイクルを回していきたいと考える。