No.16 教育と大規模化のジレンマ

今回別のところでコラムを書くことがあったので、転載です。

お題は
教育者の立場から限定で
◎就学児への願いと実施内容。
◎現場でのジレンマと得られる事

 

以下本文です。

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お世話になっております。

奈良県の南部で学習塾を営んでいます。

PRELE進学ゼミの岡本です。

 

何度かU-SYSTEMやFACEBOOKで説明をさせて頂いていますが、少しだけ自社紹介も。

 

PRELEの読み方は「ぷれーる」です。

偏差値50-60台、大学受験専門の自習型学習塾です。

自習型です。なので授業は一部を除き一切行いません。

提供するものは「面談」と「HR」です。

教えるということよりも、合格に向けた受験勉強のコーチングを行います。

 

といった感じの小さくて、少し癖のある個人塾と思って頂けたらと思います。

 

 

 

少し学習塾業界の話をすると、

最近の傾向として、個人塾や地方の中小学習塾は縮小傾向にあります。

その分大手や地方で地位を確立した学習塾などに生徒が流れているといったことが多いです。

全国で個人塾を経営していらっしゃる方は沢山いますが、潰れていない/大きくなっている塾には1つ特徴があります。

 

「自塾の理念とサービスが合致していること」

です。

 

塾においては、

・どのような想いで塾をしている

・どのような生徒に育てたい

・どんな想いを抱いて卒業をして欲しい

 

といった感じです。

 

PRELEでは

「なりたい自分になれる教育を」

という教育理念のもと、毎日生徒たちと触れ合っています。

 

皆さん経験済みだと思いますが、

大学受験はとても厳しい戦いだと思っています。

・1年間、ないしそれ以上。

・1日8時間〜13時間

・勉強という好きでもないこと

スマホ触りたい

・デートしたい

・努力をしても当日点数によって合否が変わる

・大学で何をするのかを知らない

 

などなど、受験勉強の大変さをあげればキリがありません。

ですが、それと同時に

大学受験とは、18年間生きてきた中で最も努力する瞬間でもあると思います。

さらに、その努力と成果が噛み合うかどうかもわからない。

 

大人になる直前でとてつもなく大きなチャレンジを行なっていると考えます。

 

そんな辛い1年間を人生の糧にして欲しいといった想いで教育理念を作っています。

 

ここで、何が面白いかというと。

 

勿論、生徒との接し方や面談時のトーク力等、僕より上手にできるスタッフはいません。

それくらいの自信は持っているのですが

 

やはり人間同士のため、それだけではなく

「担当している講師の人がいたから!」

「○○さんのおかげで頑張れた!」

 

 

といった風に岡本で無かったから「良かった」

その人だったから「良かった」

 

 

という声が出てくるのも事実です。

 

 

そのため、この声のもと理論をたてると

・講師が多ければ多いほど

・最低限の質を担保していれば

 

少しでも多くの高校生の支えになってあげられると思っています。

 

 

 

「PRELEで受験をしたから、今の自分の人生がある」

と言ってもらえるような場所作りをし続けられれば僕はとても幸せだなと感じます。

 

 

 

ですが。

ですが。

 

 

 

さすがに理想論です。

「最低限の質を担保すれば」

 

この一言がとても重くのしかかります。

1人の人生を支えられるほどの力を持つということはとても大変です。

極端な話、PRELEは授業しないため科目ごとの責任ではなく、受験の合否全ての責任を一人一人の講師が持つことになります。

 

 

難しいです。

 

 

塾において、多店舗展開をすることは

 

 

・教務の「均等化」を行うこと

・「最低限」の質を考えること

 

 

この2点が重要になります。

 

たくさんの生徒と関われる一方で、どんどんとPRELEの質を下げることになります。

 

 

 

 

無理です。

 

 

 

 

僕にとってそれはPRELEの死を意味します。

それなら他の塾を勧めます。

 

 

僕が塾をやるからこそ、絶対の自信をもって行いたいと考えています。

絶対に他の塾行くよりもうちの方がいいよねと。

 

 

言える場所でないと全く意味がありません。

 

 

4月から新しく社員が2人入ります。

スタッフが10人を超えます。

 

 

社員やスタッフを支えるためには、売上をあげることが必須です。

ですが売上をあげるためには生徒を沢山抱えなければなりません。

質も下げたくありません。

 

 

経営者として本当にセンスがないかもしれません。

 

でもこんなジレンマを抱えて、自分が本当にやりたいと考えることを実践できることを見つけられていることは幸せだと思います。

 

ビジネスはあくまで自分の考えやエゴを実現する手段です。

 

勝手に岡本が思っているだけですが、この言葉が正しいと言えるようにこれからも頑張ります。

 

 

非常に長くなってしまいました。

ここまで読んでくれた方ありがとうございました。

何かを見つけるヒントになればと思います。

また岡本と出会った場合は、ぜひ宜しくお願いします。

 

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以上です。

 

どこか経営者よりな感じになってしまいましたが、岡本が考えていることはこんな感じです。

 

皆の夢をどうやらかんやら言うつもりは全く思いません。

 

でも岡本の夢はこうやって、PRELEをもっともっと大きくして

 

PRELEで大人になる生徒を多くすることです。

 

 

そんな夢を少しでも一緒に叶えてくれる皆であればとても喜びます。

 

 

これからも頑張っていきましょうね。